准看護師制度が出来た背景と廃止議論



准看護師を目指している人はいろいろな情報を集めていると思います。そんな中で多分耳にはいってくる噂があります。それが「准看護師が廃止されるのではないか?」という話ですが、この噂は本当なのでしょうか?ここでは、准看護師制度が出来た背景と廃止の議論について迫ってみましょう。

結論を申しますと、「今のところ准看護師制度が廃止される予定は一切ありません」から心配する必要はありません。では、何故こんな噂が飛びだしてしまったのでしょうか?

1951(昭和26)年に准看護師制度が誕生したのでかなり以前のことになります。その時代は第二次世界大戦が終わって多くの負傷者が出ていたのです。けれども病人をケアする看護師は数は限定的で圧倒的に不足していました。日本政府はこの状況を解決するために准看護師制度を生み出したのです。

その後、高度経済成長になり日本の医療体制も整備されてきました。そんな時に「准看護師は正看護師ではないから、この制度は廃止したほうがいいのではないか?」と主張するグループがでてきました。

そういった言動を当時のメディアが大々的に取り上げて報道したことがあります。これが「准看護師が廃止されるのではないか?」と噂されるようになった原因です。この噂が大きくなって大きな社会問題・社会不安になりました。

1997(平成9)年12月に、この噂を打ち消すために「厚生省健康対策局長」と「日本医師会の会長」が准看護師制度容認の覚え書きを交わしたのです。2001(平成13)には日本政府は次のように答えを出しました。「准看護師制度を撤廃することは、現在の医療体制に大きな影響を与えるので大きな混乱が予想され困難である」と結論付けたのです。

それ以降、現在まで大きな動きはありません。今日まで准看護師制度が継続されています。「将来的にそういった可能性はあるのでしょうか?」と心配される人もいます。けれども、しばらくの間はないと考えていいでしょう。

准看護師の仕事は正看護師とほぼ同一レベルの仕事をしているにもかかわらず給与水準が低く設定されている傾向があります。病院など医療機関も不景気ですから安定的な経営を維持するためには人件費コストを圧縮させる必要があります。安い賃金で雇用可能な准看護師は病院にとり必要な人材です。

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